ヘラス大陸の地理、歴史、文明レベル、宗教、魔法など

地理

六芒星の形をした
ヘラス大陸が舞台です。
六角形の頂点あたりには六体の魔将軍を封印した『封印地』と呼ばれる
特殊なエリアが存在します。
また『ローラシアン悪魔戦争』で封印された六体の悪魔騎士も
魔将軍と同じ大地に封印されています。
悪魔騎士ガディアスだけは、
ボロスが携帯している宝石に封印されています。
『封印地』は、代々その地に住む者達が封印を守っていましたが、
神への信仰が薄れ、封印に対する認識力が落ちた結果過疎地となり、
今では逆に、魔将軍を信奉する者達が悪魔の手先となって
『封印地』を守っています。
大まかに分けて、大陸の北部は寒冷気候、南部は熱帯気候となっています。
北東部は大雪原が広がりアイスマン達が居住しています。
北西部は山脈に遮断された乾燥地帯で広大な砂漠が広がっています。
大陸の東西を北西から袈裟切りに中央山脈〜霜降り山脈が横断しています。
大陸の南西部は森林地帯・ジャングル地帯、南東部には湿地帯が広がっています。


歴史
神々の護る大陸ヘラスは、かって神々と悪魔の決戦が行われた地である。
6体の魔将軍と65体の悪魔騎士は、5柱の神と、悪魔騎士より唯一転向し
神々と手を結んだボロスによって倒され、六芒星を形作るヘラスの大地の
それぞれの頂点に魔将軍は1体ずつ封印された。
彼らを監視する為、5柱の神は自らを信じる5つの種族とボロスに力を分け与えた。
それから気の遠くなるような歳月が経ち、時に大陸は一つの国家にまとまる事もあったが、
多くの時代では各種族ごとの調和が崩れ、種族内部でも対立を抱え、
彼らは神々の恩恵も、悪魔の恐怖も忘れ去り、互いに戦争を繰り返していたのだった。
そして、汎大陸国家ローラシアンが統一ヘラス暦を定めてから747年。
エッダ聖域王国からの神聖エクス帝国の誕生と、悪魔崇拝者の台頭から始まった
戦乱はそれまででも最大の物となった。何時終わるとも知れぬ大戦。その中に
悪魔の意思と世界の終わりを感じぬ者はいなかったと、後世の歴史家は伝える。

文明レベル、宗教、魔法など
古代後期から中世初期。鉄器は発達を遂げていますが、
いわゆる三大発明(火薬、羅針盤、活版印刷)はまだです。
騎乗技術は殆どの国で知られています。

宗教的には多くの住民が多神教ですが、
教義的な拘束は薄れつつあります。
その中でも特異的な存在が、神聖エクス帝国です。
神聖エクス帝国はエクス皇帝を首長とする排他的な一神教国家で、
エクス教団を母体としてエッダより分離しました。
その後、急激に勢力を広め、現在では中原に覇を唱えています。

魔法は一般に広く認知されている現象です。
悪魔崇拝者は悪魔の力を借りて闇魔法(暗黒魔法)を使用できる集団です。
また、これに対抗する五柱の神(火、水、風、土、光)の信者の一部は、
それぞれの神の力を借りて各属性魔法(神聖魔法)を行使する事ができます。
この場合は、魔力の源たる神が行使できる属性レベルの魔法までしか扱えません。
また力を借りる場合、受け皿として自身の魔力もある程度必要なため、
魔力の低い者は魔法を行使する事ができません。
大陸に住む者の大半はこれに当てはまり、魔法を使用できません。
この世界では、魔力は少量程度は訓練などで増やす事もできますが、
生まれ持った才能によるところが非常に大きいです。
長年修行しても一人前の魔術師になれない者もいれば、
稀な例ですが、エクス帝国皇帝アウグストのように
若年にして大した経験もなく大魔術師レベルに到達する者もいます。

一方で神や悪魔は大陸の目付役として、精霊を作って送り込んでおり、
この精霊の力を直接行使する魔法(精霊魔法)が発達しています。
精霊魔法の使用者は、神や悪魔の信者でなくとも、直接精霊を指名する事で、
自由に各属性魔法を行使します。
神の熱烈な信者は、これを邪道とみなし、
功利的な者は神聖魔法と精霊魔法を使い分けています。
このため、この世界では神聖(暗黒)魔法と精霊魔法の厳格な区別はできません。
しかし、精霊魔法の力の借入先は精霊のみである事に対し、
神聖(暗黒)魔法では、神と精霊の二者からの同時注入のため、
後者の方が、詠唱から発動までの時間が速い利点があります。
また、精霊魔法では神聖魔法に比べて発動までの時間が長い事から
その分、体にかかる負担は重く、高い魔力を必要とします。
魔法は万能の力ではなく、また行使できる者や、
行使できるレベルも限られているため
医学・薬学分野は廃れることなく魔法学とともに発達しています。

ヘラス大陸では、木製・鉄製の道具や武器が一般に広く出回っていますが、
以下のような希少金属も存在しています。
アダマンタイトは、ダイヤモンドの如く非常に硬い金属で、
中央山脈に鉱床がある事が知られています。
しかし、あまりに硬く、精錬法も未だ不明なため
一般には出回っていません。
ダークエルフの一部が精錬・加工技術を発達させていますが、
その技法・製法は門外不出となっています。
ミスリルは、ガルダッハ山岳帯を中心に鉱脈があり、
加工性・耐久性とも非常に優れた金属です。
他の金属との合金も作りやすく、魔法との親和性も非常に良好です。
ドワーフ族でこれを用いた道具の製造技術が高まっており、
ミスリル合金製の工芸品や武具を大陸中に輸出しています。
ただし精製に非常な手間がかかるため、高価な物となっており、
一部の富裕層や特権階級にある者が使用しているくらいです。

輸送手段は、馬車と船舶ですが、水運は専ら河川・湖を利用しています。
羅針盤がないため、漁業などで沿海に出ることがあるぐらいで、
遠隔地を結ぶ海上輸送手段は、ほぼ皆無です。
多宗教・多民族国家が多いため、異国への出入国に関しては
あまり厳しい規制は敷かれていません。
徘徊している悪魔やモンスター、あるいは盗賊の類に気をつけさえすれば
旅は自由にできます。
輸送時の護衛や、各勢力で広く戦闘員を募っているため、
傭兵をなりわいとして放浪生活を送る者達が数多くいます。

神聖エクス帝国などの異種族民の撤廃を目指しているような国家では
出入国は厳重に管理されていましたが、
建国帝トゥールが斃れたため、規制は緩くなっているようです。
現在では、異種族民でもエクス教団に入信、あるいは
特権を認められた一部の者は帝国への居住を許可されているようです。